今回読んだのは、宇津木 龍一さんが書いたこちらの本です↓
ざっくり言うとこんな本でした
- シャンプーで薄毛になる
- シャンプーをやめると髪が元気なる
- 水洗髪で頭皮の環境が自然と改善される
シャンプーでなぜハゲるのか?
著書いわく、シャンプーをやめることによって、次の効果が現れるそうです。
- 髪が元気になる
- 髪の量が増える
- 臭いが消える
シャンプーを使わない人ほど、健康な髪をしているのだそうです。
シャンプーを使わない人たち
著者の恩師の元北里大学形成外科教授の場合
月に1回水で少し髪を洗うだけで、シャンプーは使わないそうですが、臭ったことはないそうです。
作家の五木寛之さん
シャンプーは使わずに、さらに滅多に洗髪もしないことで有名。
五木さんは、80代後半とは思えない髪の毛の量があります。
五木さんも洗髪をする際は水のみで洗い、頻度は2ヶ月に1回ほどだそうです。
その他の有名人の中にもシャンプーを使わないという人は多いそうです。
彼らは、薄毛の最大の原因がシャンプーであることを知っており、その他にも様々な弊害をもたらすことを認識しているからに他なりません。
シャンプーが薄毛をもたらす原因
皮脂腺が肥大して髪に栄養がいかなくなるから
シャンプーが薄毛をもたらす一番の原因は、皮脂腺と皮脂に影響するからと考えられているそうです。
シャンプーをしすぎると、皮脂が根こそぎ洗い落とされてしまいます。
すると皮脂は、さらに大量に分泌されて、その不足分を補おうとします。
皮脂を多く分泌するために、皮脂腺が物凄く発達してしまいます。
この皮脂腺が発達しすぎると、毛の成長に使われるはずの栄養素が、皮脂腺に行ってしまうので、結果、太くて長い髪の毛が減ってしまうそうです。
毛穴には通常、太い毛が2、3本生えている
髪の毛は1つの毛穴に対して1本生えているのではなく、1つの毛穴に対して、太い毛が2、3本生えているのが普通だそうです。
ところが皮脂腺が肥大してしまうと、そのどれもが元気のない産毛のような細い毛に変わってしまいます。
頭皮が極端に薄くなる
著者が見た患者さんで、頭皮が極端に薄い人に、普段からのヘアケアについて尋ねたところ、ほとんどの人が潔癖症で念入りにシャンプーをしていることが分かったそうです。
患者さんの中には、
- 1日に複数回シャンプーをしたり、
- 長時間シャンプーで洗い続けたり、
- シャンプーで2度洗いしたり、
- 高くて特殊なシャンプーを使ったり、
する人も多かったそうです。
著者いわく、「シャンプーをすると必ず頭皮は薄くなる」そうです。
なぜなら、ほとんどのシャンプーには、強力な洗浄効果を持つ界面活性剤が使われており、これが頭皮のバリア機能を破壊し、頭皮の新陳代謝を阻害してしまうからです。
界面活性剤の恐ろしさ
ほとんどのシャンプーに含まれている界面活性剤は、頭皮のバリア機能である天然保湿因子と細胞間脂質を溶かしてしまいます。
バリア機能が破壊されると保湿ができなくなり、頭皮が干からびてしまい、細胞の再生ができなくなってしまいます。
細胞が作られないと、頭皮の細胞数が減っていくので、結果的に頭皮の厚みが失われてしまうのです。
健康な頭皮であれば、シャンプーをせずに3、4日間そっとしておけば、バリア機能は回復するそうです。
頭皮が薄いとなぜ薄毛になるのか?
例えると、頭皮は畑で毛髪は作物です。
しっかりと、畑に根をはらないと元気な作物は育ちません。
つまり、頭皮が薄いと毛根がしっかりと深くまで成長しないので、元気な髪の毛にならないのです。
驚くべきことに、毛根は頭蓋骨あたりまで根を伸ばして成長するそうです。
頭皮が薄いと頭蓋骨までの距離が短くなり、その分、毛根の長さも短くなるので、すぐに毛が抜け落ちてしまいます。
シャンプーの悪影響は意外に多い
シャンプーの悪影響は次のとおりです。
- 必要な皮脂を過剰に落としてしまう
- 皮脂腺を発達させてバリア機能を破壊
- 頭皮を著しく乾燥させる
- 頭皮が薄くなり毛根育たない
発がん性物質による影響、ホルモン作用をもつ成分による卵巣嚢腫、甲状腺腫、子宮内膜症不妊などのリスクがあるとも言われているそうです。
シャンプーに入っている悪い物質
- 毛根細胞にダメージを与える界面活性剤
- カビや雑菌などから頭皮を守る常在菌を殺す防腐剤
- 数十種類と含まれているわけのわからない化学物質
これらの化学物質が、10万個もの毛穴から体内に浸透するわけです。
頭皮の毛穴は、他の皮膚の毛穴よりもはるかに大きいので、化学物質が浸透しやすいと言われています。
脱シャンプーで髪が元気になる理由
皮脂腺が小さくなる
上で書いた通り、シャンプーは皮脂腺を肥大化させてしまい、髪の毛にいくはずだった栄養を横取りしてしまうので、結果、栄養不足で薄毛になってしまうということでした。
なので、毛根に栄養が行き渡るには、皮脂の分泌量を抑えて、皮脂腺を正常な大きさに戻す必要があります。
つまり、シャンプーをやめれば、過剰に洗い流されていた皮脂が頭皮に残り、皮脂不足とはなりません。
これを毎日繰り返すことで、皮脂の分泌量が正常に戻ることになり、さらに肥大化した皮脂腺も小さくなっていきます。
毛根幹細胞が元気なる
シャンプーに大量に含まれる防腐剤や界面活性剤などは、毛穴の浅い部分にある毛根幹細胞に直接的に悪影響を及ぼして、その働きを悪くさせます。
シャンプーをやめれば、大量の防腐剤や界面活性剤などに頭皮がさらされなくなるので、頭皮が暑くなり、毛根が長く通帳をすることになります。
つまりその外の元を徹底的に排除ってできれば、もう今幹細胞は本来の機能を取り戻し、元気で太い髪を作ってくれるんです
常在菌が増える
表皮には、常在菌という細菌やカビの侵入を防いでくれる良い働きをする菌が存在します。
しかし、シャンプーに含まれるパラベンなどの防腐剤によって、この常在菌が死んでしまうそうです。
常在菌が減ってしまえば、通常なら侵入できない病原性のカビや雑菌に犯される可能性が高くなります。
これらの雑菌等は、皮膚に炎症を起こしたり、かゆみや大量のフケの原因となり、髪の成長を妨げる要因になります。
シャンプーをやめることで、この常在菌の数を減らさずに済みますので、頭皮は健康に保たれて、清潔な状態が続くことになります。
脱シャンプーをすることで、薄毛、ベタつき、ニオイ、頭皮の炎症などを防げる他、白目や肌がキレイになるというメリットまであるそうです。
水洗髪のやり方
水の温度
水の温度:34度〜35度くらい
頭皮の温度は、34度から35度なので、これに近い温度が適温となります。
「こんな温度で汚れが落ちるのか?」と心配になるところですが、頭皮の温度と同じくらいにすることで、余分な皮脂だけが落ち、髪の毛をコーティングするのに必要な皮脂は残るそうです。
逆に温度を高くすぎると、保湿の要である細胞間脂質を溶かして、髪や頭皮を乾燥させる原因になるので、注意が必要です。
洗い方
指の腹を使い、豆腐の表面を撫でるようなイメージで、とにかく優しく洗います。
力を入れすぎたり、爪を立てたりすると、頭皮を傷つけて炎症を起こしてしまう可能性があるので、逆効果です。
ロングヘアの人は、ブラシでとかしながらシャワーで流すか、手ぐしの要領で根元から毛先へ向かって洗うようにしましょう。
ただし、シリコン製のスカルプブラシは、頭皮を傷つける恐れがあるのでNGです。
髪の乾かし方
短髪ならタオルドライ後の自然乾燥で十分だそうです。
ドライヤーは、髪や頭皮を傷める原因になるので、使わないに越した事はありません。
しかし、ロングヘアの人は、そうはいきませんので、髪の根元から温風と冷風を交互に当て、さらに一箇所に集中しないことを心がけましょう。
髪から15cmほど離すことも重要です。
そして根本の方が、まだ少し潤っている状態で切り上げましょう。
もちろん、化学物質が大量に含まれている整髪料等もNGです。
水洗髪だけで大丈夫か?
匂いやベタつき、かゆみ、フケが気になる人もいると思いますが、水洗髪を続けることで、次第に解消されていくそうです。
3週間ほどで皮脂の分泌量が少なくなり始め、大体は4、5ヶ月ほどで皮脂腺が正常に戻るそうです。
そうなるとベタつきや匂い等は自然になくなっていきます。
水洗髪の注意点
水先発の効果が現れ始めると、水洗髪を2日に1回、3日に1回というように間隔をあけて行うことで、さらなる効果が生まれるそうです。
しかし、ここで注意が必要なのが、水先発をやり始めていきなり洗髪の間隔を空けないということです。
いきなり水洗髪を3日に1回とかにしてしまうと、大量の皮脂が溜まり、それが過酸化脂質となって脂漏性皮膚炎等の炎症を引き起こす原因となってしまうからです。
水洗髪の間隔は、段階的に空けるようにしていきましょう。
水洗髪まとめ
- 温度は34度〜35度くらい
- 約3週間:皮脂の分泌量が少なくなる
- 約5ヶ月:皮脂腺が正常に戻る
- ここからは、水洗髪の間隔を徐々に空ける
- 2日に1回
- 3日に1回
- 4日に1回
- 5日に1回
- これ以上空けるかは個人差